青い海と白い砂、心地良い風が吹き抜ける丘、フレンドリーな人々。自然大国オーストラリアにはたくさんの素晴らしい景色があり、人がいます。そんなオーストラリアに魅了される人は多く、ワーキングホリデーを経験するたくさんの人が、もっとオーストラリアにいたいと願います。そして私もその一人でした。
今回はそんなオーストラリアにもっといたいという人のために、セカンドワーキングホリデーでもう1年滞在する方法を紹介します。私が実際に経験した上での注意点も記しました。
これからオーストラリアでワーホリをしようという方も、今まさにオーストラリアでワーホリ1年目という方も、必見ですよ!
目次
セカンドワーキングホリデーとは?
オーストラリア政府が認める2年目のワーキングホリデーのこと。
では、具体的にどういったものなのでしょうか?概要からビザの申請についてまでを見ていきましょう!
ファーストイヤーとセカンドイヤーの違いは?
オーストラリア2年目のワーキングホリデーでできることは、1年目にできることとほぼ変わりありません。
政府があげる、ワーホリでできることはこちら
・12ヶ月間までオーストラリアに滞在できる
ワーホリビザでオーストラリア滞在中に国内からセカンドワーホリビザを申請した場合は、最初の1年と2年目を合計した連続24ヶ月間まで滞在可能です。
・オーストラリア国内国外への移動回数に制限なし
・4ヶ月間まで学校に通うことができる
・一般的に6ヶ月間まで同じ雇用主のもとで働くことができる
1年目ですでに同じ雇用主のもとで6ヶ月間働いた場合、2年目にはその期間制限がリセットされるので、もう一度その雇用主のもとで6ヶ月間働くことができます。
* 移民局が指定する、特定の地域で特定の業種に就いている人は、移民局に申請すると、この6ヶ月の制限から1年まで期間を延ばすことができます。また移民局に問い合わせたところ、ワーホリ1年目で既にこの申請を使い、同じ雇い主のもとで1年働いた場合も、2年目には期間制限のリセットが適応されるとのこと。2年目も6ヶ月間同じ雇い主の元で働くことができます。ただし2回目の就業期間の延長申請は、通るか通らないか分からないとのことでした。
雇い主同意の元、もっとその仕事を続けたいという人にとっては、とても有り難いシステムですね。
就業期間の延長について詳しくはこちら(https://www.border.gov.au/Trav/Work/Empl/WHM-six-months-one-employer#)
セカンドワーホリ、どんな人が申請できるの?
申請できる人の条件は、
・ワーホリや帰国のための十分な資金がある人
・健康な人
・子供同伴ではない人
・31歳の誕生日を迎えていない人
年齢制限を35歳にまで引き上げるとのことでしたが、移民局によると、当分の間は30歳までの年齢制限が維持されますとのこと(2017年2月現在)。
・3ヶ月間(88日間)政府指定の場所で指定の業種に就いた人
・指定の業種の雇い主から、オーストラリアの法律に沿った給料を受け取ったと証明できる人
Pay Slips(給料明細)、Payment Summaries(源泉徴収書のようなもの)、Tax Returns(所得税申告書)などで証明できます。Pay Slipsが一般的。
どこで申請できるの?
セカンドワーキングホリデービザの場合は、オーストラリア国内でも国外でも申請できます。ファーストビザと同じようにオンライン申請ができます。
【申請に必要なもの】
・申請費用$440(2017年2月現在)
・フォーム1263(自分と雇い主の情報とサインがあり、働いた期間などが記されたもの)
・Pay Slipsなどの給料について証明できるもの
セカンドワーホリビザを取るための仕事
これまで、セカンドワーキングホリデーについてや、ビザを取るための条件などをざっと見てきました。今回はその中の一つ、「3ヶ月間(88日間)政府指定の場所で指定の業種に就いた人」を満たす為の条件について詳しく見ていきましょう!
どのような地域・仕事でどのように働けば、ビザ申請の条件をクリアすることができるのでしょうか?
指定の業種に就く期間は?
期間は3ヶ月。カレンダー上で言う3ヶ月間、または88日間に値します。一つの仕事で88日間働いても、複数の仕事の合計日数が88日間でも大丈夫です。
指定の仕事ってどんな仕事?
・農業や、食用動物の飼育または酪農
セカンドビザを取りたい人に一番人気のこの業種。ファームジョブはオーストラリア全域で盛んで、見つけやすいのが◯です。
農業に関しては、フルーツや野菜の収穫や梱包作業、枝を刈る仕事、苗の植え付けなども含みます。ガーデニングの仕事は含みません。
また乳牛や食用動物の世話、毛刈り業、食肉処理業、皮なめし業も含まれます。ただし、観光業用の動物を飼育したり、小売卸肉店での食肉処理などは含まれません。
・漁業や真珠の養殖業
・林業
・鉱業
石炭の採掘、石油・ガス採取、鉱石採掘、採鉱のサポート業務など
・建設業
建物の建設は含まれますが、船の建設は含まれません。
対象の地域はどこ?
オーストラリア政府指定の地域は郵便番号によって管理されています。上記の仕事をゲットしたとしても、指定の郵便番号内ではない地域であれば、条件に当てはまらないので注意しましょう!
政府指定の地域
New South Wales: 2311〜2312, 2328〜2411, 2420〜2490, 2536〜2551, 2575〜2594, 2618〜2739, 2787〜2899(ただしSydney、Newcastle、the Central Coast、Wollongongは除く)
Northern Territory: 全域
Queensland: 4124〜4125、4133、4211、4270〜4272、4275、4280、4285、4287、4307〜4499、4510、4512、4515〜4519、4522〜4899(ただしthe Greater Brisbaneエリア、the Gold Coastは除く)
South Australia: 全域
Tasmania: 全域
Victoria: 3139、3211〜3334、3340〜3424、3430〜3649、3658〜3749、3753、3756、3758、3762、3764、3778〜3781、3783、3797、3799、3810〜3909、3921〜3925、3945〜3974、3979、3981〜3996(ただしMelbourne metropolitanエリアは除く)
Western Australia: 6041〜6044、6076、6083〜6084、6111、6121〜6126、6200〜6799(ただしPerthとその周辺エリアは除く)
仕事はどうやって見つけるの?
仕事の見つけ方にはいくつかあります。主な方法はこの3つ!
・1つ目は、直接地域に行って見つける方法。指定の地域のバックパッカーやインフォメーションセンターで情報をもらったり、仕事を紹介してもらうという方法です。また、色々なところで友達をたくさん作り、コネで仕事をゲットという方法も有効です。
・2つ目は、オーストラリア政府が運営しているHarvest Trail(https://jobsearch.gov.au/)を利用して仕事を見つける方法。ここで紹介されている全ての仕事が条件を満たしているわけではないので、仕事の種類や地域をしっかり確かめながら探すことが大切です。
・3つ目は、オーストラリアでよく使われているGumtree(http://www.gumtree.com.au/)というウェブサイトを使う方法。このサイトで募集されている仕事の中には、条件を満たしていないものや違法の仕事も含まれているので、十分注意が必要です。オーストラリア人を含めたくさんの人が利用しているので、仕事の数が多いのが◯。
・仕事・雇用主の選び方
一番大切なのは、合法でPay Sips(給料明細)を貰える仕事であるかということ。
オーストラリアでセカンドビザを取りたい人はたくさんいます。それを知ってか、雇用をする人の中には、「セカンドビザ申請用のサインあげます」などと言い、とんでもない悪条件で働かせる、という人も。申請に必要な給料明細をくれないところや、期限いっぱい働いたのにサインをくれなかった、なんてこともあるので細心の注意が必要です。
仕事に就く前に、少しでも怪しいなと感じたら、すぐにその仕事から手を引きましょう。まためでたく仕事をゲットした際は、雇用主とコミュニケーションをしっかり取ることも忘れずに。
・88日の条件について
フルタイムとして雇われた人は、休日も88日の中にカウントされる場合があります。しかしほとんどのワーホリの人は、パートタイムまたはカジュアルで雇われるのが現実です。その場合、休日はカウントされないケースがほとんどなので88日に休日を合わせた日数で考えましょう。働いた日数も88日より多めの方が安心です。
・フォーム1263の管理
セカンドビザのための仕事を終えるときに、雇い主に書いてもらうフォーム1263。このフォームの管理に注意が必要です!
2枚の紙に渡って、自分の情報と雇い主の情報を書いてもらう欄があります。複数の仕事をした場合、欄を上から埋めるために同じ紙を渡してサインしてもらいがちですが、必ず違うコピーを渡しましょう。
というのも、その場でサインしてもらおうとフォームを渡しても、すぐにはサインしてもらえずに「また後日渡すね」と言われ、紙をなくされるということもあるからです。そのなくされた紙に、ほかの雇用主からもらったサインがあった場合は、取り返しがつきません。十分気をつけましょう!
申請はどこからするの?
88日間の仕事を終え、Pay Slips(給料明細)と雇用主のサイン入りのフォーム1263が揃ったら、セカンドワーキングホリデービザを申請しましょう!
申請はオンラインでできます。
オーストラリア国内から申請する場合
ウェブサイトはこちら→ https://online.immi.gov.au/lusc/login
1年目のビザが切れるまでに申請しましょう。31歳の誕生日を迎えていない人が対象です。この場合は1年目と2年目の合計24ヶ月間、滞在可能です。
オーストラリア国外から申請する場合
ウェブサイトはこちら→ https://online.immi.gov.au/lusc/login
1年目のワーホリを終えて一度日本に帰国し、31歳の誕生日を迎えるまでであれば、自分の好きな時にセカンドビザを申請することができます。
申請する際の注意点
・オーストラリア国内でセカンドビザを申請した人は、オーストラリア国内でこのビザを受けとる必要があります。逆に、オーストラリア国外で申請した人は、オーストラリア国外でこのビザを受取る必要があります。ビザの取得にはどのくらいの期間がかかるかはその人その時次第です。1ヶ月掛かる人もいれば、2週間で取得できた人もいます。日本への帰国時期や、オーケストラリアへの渡航時期などを考えた上で申請してください。
6ヶ月間の計算
ただし気をつけたいのが、就業期間についてです。第一章でお伝えしたように、ワーホリビザでは一般的に6ヶ月間同じ雇用主のもとで働くことができます。セカンドビザではその就業期間がリセットされるので、もう一度同じ雇用主の下で6ヶ月間働くことができます。1年目と2年目で合計1年働けますね!
まとめ
セカンドワーキングホリデーやセカンドビザ申請について見てきました。今回の情報は2017年2月現在のものであり、オーストラリア政府はたびたび情報を更新するので、こまめに移民局サイトをチェックしましょう。→ http://www.border.gov.au/Trav/Visa-1/417-#
日本とは全く違う環境のオーストラリア。この自然あふれる広大な国に長期間滞在することで、日本にいる時には得られない発見や刺激を得られます。
セカンドビザを取るためのファームジョブや工場での仕事も、やがて楽しい思い出となり、共に汗を流した友だちはやがて一生の友だちになるでしょう。
仕事探しから88日間の労働、そして申請と長いように見えますが、振り返ればあっという間。みなさんもワーホリでの滞在を目一杯楽しんでくださいね!